k280@旅する高専生

東北地方を観光&新幹線撮影をしている高専生です。

【緊急特番】新幹線振替輸送の使い方

こんにちは、K280です。

先日、東北本線を利用しようとしたところ、大雨の運休で新幹線の振替輸送を利用する体験をしました。

今日は、ブログの予定を急遽変更し、新幹線振替輸送のことについて、実際に私が体験したことを紹介しながら書いていこうと思います。

1 新幹線振替輸送とは

 まず、新幹線振替輸送というのは、新幹線と在来線が並行している区間において、この区間在来線が運転を取りやめた場合に、並行する区間の新幹線に特急券なしで乗車できる制度のことです。

 もう少し具体的に解説すると・・・

 ”Aさんは、盛岡駅から仙台駅まで「在来線」で移動しようとしました。

ところが、在来線が今、運転を取りやめています。新幹線は平常運転です。

このようになったとき、Aさんは、新幹線振替輸送を使って、盛岡駅から仙台駅まで新幹線で移動することができます。特急券は必要ありません。” 

という事になります。

 新幹線振替輸送は以下の手順で利用することができます。

  1. 駅の放送案内をよく聞き、自分が乗ろうとしている区間振替輸送の対象になっているかを確かめる
  2. 新幹線改札口の駅員さんに、「新幹線振替輸送で〇〇駅まで移動します」と伝える。
  3. 新幹線振替乗車票」が渡されるので、切符となくさずに保管し、新幹線の自由席に乗車。
  4. 新幹線を降りたら、改札口の駅員さんに切符・新幹線振替乗車票を渡して終了。

 という順番になります。

新幹線振替乗車票の見本

注意点としては、

  • 上の写真のような「新幹線振替乗車票」を絶対に忘れないこと!
  • 新幹線は、自由席のみ乗車できる。

 この2点に気を付ければ、問題なく移動できると思います。あくまでも、「振替輸送」なので、新幹線でも指定席には乗車できません

グリーン車はもちろんダメ)

 

ここからは、自分の移動記とともに実際の使用方法を紹介していきます。

 

2 新幹線振替輸送を使った移動記(一ノ関駅北上駅

 7月16日(土)のことです。

 前日まで低気圧による雨が東北地方を襲っており、鉄道などの交通機関にも大きな影響が出ました。

 朝、一ノ関駅から北上駅へ、在来線で出発しようとすると、

 

 東北本線 一ノ関駅陸前山王駅宮城県) 運転見合わせ!

 東北本線 一ノ関駅北上駅        運転見合わせ!

 大船渡線 一ノ関駅気仙沼駅       運転見合わせ!”

 

と書いてあったのです。「これはもう移動できないじゃないか」と思いました。

乗車予定の列車に「運休」の文字が・・・

ただ、この日は友達との待ち合わせがあり、何としても行かなければならないと思い、筆者は新幹線を利用しようと考えました。ちょうどその時、駅の放送で、

 「北上駅へおいでのお客様は、770円分の乗車券にて、北上駅まで新幹線の振替輸送をご利用いただけます。

と流れました。なんと、一ノ関駅から北上駅まで「新幹線振替輸送」が行われており、新幹線で移動できる、という事です。

 

早速新幹線の改札に移動し、「新幹線振替乗車票」をいただきました。

一ノ関駅の新幹線ホーム(奥が東京方面ホーム)

 ホームには、振替輸送が行われているためか、盛岡方面の乗客もいつもより少し多い気がしました。東京方面も意外とたくさんの人が新幹線を待っているようです。在来線が運休していても新幹線が平常運行なのはかなり心強いですね。

 しばらくすると、乗車する列車がやってきました。

乗車した新幹線 (撮影は北上駅にて)

 今回は「やまびこ97号」という列車に乗車しました。この列車は、朝の通勤通学時間帯に、仙台~盛岡を運行するものです。混雑を予想していましたが、土曜日であったため車内は空席が多く、着席できました。

 北上駅まではおよそ20分ほどかかります。一ノ関駅から北上駅までを在来線で移動すると、およそ40分かかるので、新幹線は半分の時間で到着できることになります。やはり、速くて快適に移動できるというメリットを持つ新幹線はありがたいと思いました。

雨の一関市内を走行中

 途中、水沢江刺駅にも停車します。なお、今回の振替輸送水沢江刺駅も対象に含まれており、「水沢駅へ移動する人は、新幹線で水沢江刺駅まで移動できる」という事でした。水沢駅水沢江刺駅全く別の駅ですが、近くまでは移動できるので、大変ありがたい制度になっていると思います。(この2つの駅は5キロ離れています)

水沢江刺駅に停車中

 そして、一ノ関駅を出発してから20分、北上駅に到着しました。

無事に北上駅に到着

3 まとめ

 この後は、無事に友達と合流することができ、天候も回復して在来線も運転を再開したため、この日の予定の変更はこの件だけで済みました。

 普段何気なく利用している交通機関がいざ運転できなくなると、こんなにも大きな影響が出るということを身に染みて体験することができました。筆者は、ただお金を払うだけではなく、「運んでもらえる」という意識をもって交通機関を利用したいなと考えました。復旧に向けてご尽力されているJR東日本の皆様に、いつも感謝しています。

 次回は、24日(日)にこの後向かった「ほっとゆだ駅」の周辺を紹介します。

 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。