【フリーきっぷ第2弾】小さな旅ホリデーパスで南東北を楽しもう
こんにちは!K280です。
前回より、東北地方のフリー切符を紹介していて、今回は「いわてホリデーパス」に続き、もう一つの「小さな旅ホリデーパス」について紹介しようと思います。
1 小さな旅ホリデーパスとは
このきっぷは、JR東日本仙台支社が発売していて、主に、宮城県・山形県・福島県のJR在来線に一日乗り放題になるきっぷです。
(きっぷの写真がありませんでしたので、また今度紹介します)
2 発売・使用期間・発売場所
発売期間:通年
使用期間:土・日・祝日と4月29日~5月5日、7月20日~8月31日、12月23日~1月7日
発売場所:フリーエリア内のみどりの窓口・指定席券売機・旅行会社など
ここについては、「いわてホリデーパス」と全く同じく、土日祝日と、GW・夏休み・年末年始の期間中に使用できます。
主な発売場所は、みどりの窓口や指定席券売機ですが、フリーエリア内に限ります。
そのため、例えばエリア外の東京や盛岡にお住まいの方が「小さな旅ホリデーパスを買いたい!」といった場合は、近くの旅行会社か、またはフリーエリア内に着いてから購入することになります。
有効期限は「いわてホリデーパス」と同じく、1日のみです。
3 おねだん
大人:2,720円
小児:1,350円
この値段で、1日乗り放題です。「いわてホリデーパス」にちょっとだけ加算されたくらいですね。
筆者はこの値段でもかなり…いや驚くくらいに安いんじゃないかな…と思います。次紹介するフリーエリアがとてつもなく広いので…
4 フリーエリア
さあ、みなさんお待ちかねのフリーエリアの紹介です!どどん。
- 東北本線:平泉駅(岩手県)~新白河駅・岩切駅~利府駅
- 常磐線:岩沼駅~山下駅
- 奥羽本線(山形線):新庄駅~福島駅
- 陸羽東線:小牛田駅~新庄駅
- 仙山線:仙台駅~羽前千歳駅
- 左沢線:北山形駅~左沢駅
- 磐越西線:郡山駅~会津若松駅~喜多方駅
- 只見線:会津若松駅~只見駅
- 磐越東線:郡山駅~小野新町駅
- 仙石線:あおば通駅~石巻駅(仙石東北ラインもOK)
- 石巻線:小牛田駅~石巻駅~女川駅
- 気仙沼線(BRT):前谷地駅~柳津駅~気仙沼駅
え、こんなにあるの⁉と思った方もいらっしゃるでしょう。
図で表すとこんな感じです。
もう、「広すぎる」の一言に尽きます。そう、このきっぷの最大の特徴は、「フリーエリアがとても広い」ということです!宮城・山形・福島(一部岩手)をこの一枚の切符で巡ることができ、しかも値段も安く、みんなの味方のような存在だと思います。
特に、東北本線の平泉駅~新白河駅は、266.9km離れており、普通に切符を買うと、4,840円もしてしまいます。でもこのきっぷを使えば、たったの2,720円で往復まですることができます!もう信じられませんよね。
少し注意点があります。常磐線で使えるのは、岩沼駅~山下駅だけです。福島県にあるからと言ってそこから先の、相馬や原ノ町、いわきまで行くことはできません!
また、このきっぷに特急券を買い足すと、特急列車に乗ることができます。
主に上記の列車で利用できます。特急列車を利用する際は、エリア外に出てしまうと、乗った区間すべての「乗車券」と「特急券」全額を払わなければいけないようですので、区間に気を付けましょう。
5 一ノ関駅から元が取れる区間
今回も、一ノ関駅から元が取れる区間を紹介していこうと思います。前回と同じ駅から南へ行った場合、どこまで往復すれば安くなるでしょうか…?
ざっとこんな感じになりました。ということは、一ノ関駅から仙台にお出かけしたり、イオンモールがある利府や名取へ買い物に行くなら、このきっぷが断然おすすめです!
例えば、一ノ関駅から仙台駅までは往復で3,380円かかりますが、このきっぷを使うと、2,720円ですみ、660円もお得になります。観光だけではなく、買い物などに使うのもよいでしょう!
6 高速バスとの比較(一ノ関~仙台線)
一関市から仙台市には高速バスも走っていますが、値段を比べてみると、
- 高速バス 一ノ関駅前~仙台駅前:片道1,600円 往復2,900円
- JR東北本線 一ノ関~仙台:片道1,690円 往復3,380円
- 小さな旅ホリデーパスを利用した場合 往復2,720円
やっぱり往復する場合、小さな旅ホリデーパスを利用したほうが安くなります。しかし、このきっぷは平日には使えないので、平日なら高速バスが一番安くなります。
7 まとめ
今回は「小さな旅ホリデーパス」を紹介しました。
宮城・山形・福島の南東北3県を安く周ることができるきっぷなので、どんな観光地に向かうにも非常に便利です。筆者も今度、このきっぷを使い、出かけようと考えていますが、それは今後の記事でお伝えしようと思います。
みなさんもぜひ、「いわてホリデーパス」とあわせて、東北の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
8 参考サイト
【フリーきっぷ第1弾】いわてホリデーパスでお得に岩手旅
こんにちは!K280です。
今回からは、普段の活動で私がよく使用している東北地方のフリーきっぷを、2回に分けて紹介していきたいと思います。
まず、今回紹介するのは、「いわてホリデーパス」です。
1 いわてホリデーパスとは
このきっぷは、JR東日本盛岡支社が発売していて、主に岩手県内のJR線・IGRいわて銀河鉄道線・東日本交通で使用できるきっぷです。
きっぷはこんな感じになっています。
2 発売・使用期間
発売期間:通年
使用期間:土・日・祝日と4月29日~5月5日、7月20日~8月31日、12月23日~1月7日
基本的には土日祝日に使えるきっぷですが、GW・夏休み・年末年始は、平日も含めて上の期間内で使えます。長期休みに使えるのは嬉しいですね。
なお、有効期限は1日のみです。
3 おねだん
大人:2,500円
小児:1,250円
この値段で、フリーエリア内が一日乗り放題となります。
後で再び説明しますが、この値段は正直かなり安いんじゃないかなと筆者は思います…
4 フリーエリア
このきっぷなんですが、フリーエリアがかなり広いんです!
- JR東北本線:盛岡駅~花泉駅
- JR大船渡線:一ノ関駅~気仙沼駅(宮城県)
- JR北上線:北上駅~ほっとゆだ駅
- JR釜石線:花巻駅~釜石駅
- JR山田線:盛岡駅~宮古駅
- JR田沢湖線:盛岡駅~雫石駅
- JR花輪線:好摩駅~大館駅(秋田県)
- IGRいわて銀河鉄道線:盛岡駅~好摩駅
- 大船渡線・気仙沼線BRT:盛駅~気仙沼駅~柳津駅(宮城県)
- 東日本交通バス:茂市駅~岩泉病院(かつての岩泉線の区間)
このきっぷが1枚あれば、岩手県のほとんどのエリアを回れてしまいます。さらに、BRTに関しては宮城県の柳津駅、JR花輪線に関しては秋田県の大館駅までフリーエリアに入っているので、幅広く使うことができます!鉄道のほかに、バスにも乗れるという点が便利ですね。
なお、岩手県にあるからといって、このきっぷでJR八戸線や三陸鉄道線を利用することはできません!特に、宮古駅~釜石駅~盛駅を早く移動する際には三陸鉄道を利用するしかないですが、利用するにはこのきっぷとは別に、三陸鉄道のきっぷを購入する必要がありますので、それだけは気を付けましょう。
(ただ、せっかくだから三陸鉄道線も使えたらいいなと筆者は思います)
5 一ノ関駅から元が取れる区間
フリーきっぷなので、乗れば乗るほど、遠くに行けば行くほど、お得になります。
今回は、一関市にあるJR一ノ関駅からこのきっぷを利用して往復した場合、お得になる区間をまとめてみました。
※気仙沼駅からBRTに乗り継ぎ、上の2つの駅よりも先とを往復するとお得になる。
例えば、一ノ関駅から盛岡駅まで単純に往復した場合、880円もお得になります!さらに先に進めば、片道の時点で元が取れてしまう区間もあります。もう使わない手はないですね。
6 最後に
「いわてホリデーパス」を一通り紹介してみました。
観光もよし、日常生活に使うもよし、乗り鉄にもよし、岩手(一部秋田・宮城)を楽しむにはもってこいのきっぷです!
また、最近は「デジタル版」も発売が始まりました。JR東日本の「TOHOKU MaaS」というサイトから購入でき、チケットレスでも楽しめます。
皆さんも、岩手に来た時にはぜひ、このきっぷで堪能してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
7 参考(JR東日本のサイトへ)
「デジタル版 いわてホリデーパス」はこちら↓
https://www.jreast.co.jp/press/2021/morioka/20220323_mr02.pdf
【2023年引退!?】岩手の観光列車 SL銀河の撮影
こんにちは!K280です。
先日、SLを見る機会に恵まれまして、今日は、岩手県の花巻駅~釜石駅を走る「SL銀河」を紹介します。
SL銀河の紹介
岩手県出身の、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をモチーフとしており、星座が描かれた外観と、賢治のさまざまな物語の世界観を演出する車内が特徴です。
基本的に、4月~9月の土曜日に花巻から釜石へ、日曜日に釜石から花巻へ運行しています。
SL銀河については、こちらをご参考に。
なお、SL銀河は、車両の老朽化に伴い、2023年春をもって引退するそうです。2014年から8年間、震災復興の象徴として走り続けてきたので、釜石線での大きな存在でした。悲しいですが、最後までその勇姿を見届けたいと思います。
現地に出向いてみて
筆者は先日、花巻市の新花巻駅にて、SL銀河を撮影しました。その日は日曜日ということもあり、駅のホームやその周りには、たくさんの鉄道ファンや親子連れでにぎわっています。乗っているお客さんと周りで見ている人の数が、筆者の予想を上回っていて、ここまでみんなに愛されているSLなのだと思いました。
15時06分、SL銀河が到着します。
このとき駅のホームからは、宮沢賢治の「星めぐりの歌」が流れてきました。このメロディーは、SLが駅に着く2分前から、出発した1分後くらいまで流れており、メロディーが流れている間にSLが通ることになります。メロディーとSLがすごく調和しており、筆者は感動的だと思いました。
15時08分、大きな汽笛の音とともにSL銀河は発車していきます。
車掌さんと車内のお客さんが手を振りながら、皆の見送りとともにゆっくり動き出し、花巻駅へ向かっていきました。
さいごに
今ではあまり走っていないSLを間近で見て、迫力があり、そして感動しました。SL銀河は引退するそうですが、今まで沿線を盛り上げてきた存在なので、最後まで元気に走ってくれることを願ってやみません。
なお、筆者はまだSL銀河に乗車したことはないので、機会があれば、引退前にぜひ乗ってみたいです。
皆さんもぜひ、SLの旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。